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《コラム》金融検査マニュアルの廃止
今後の資金調達に大きな影響を与える可能性


金融検査マニュアルとは、銀行など
金融機関の経営を監督するための指針です。
バブル崩壊後の不良債権処理に効果を発揮しました。
債権先を「正常先」「要注意先」「破綻懸念先」
「実質破綻先」「破綻先」に分類し、
分類に応じた引当金を求めるものでした。
再生局面の中小企業は事業再生計画の策定において、
自社がどの債務者区分に分類されているかを把握する必要があることから、
馴染みになった会社もあるかと思います。


◆廃止は事業性評価融資の促進
金融庁が2019年12月を目標に
従来の検査マニュアルの廃止を明らかにしました。
今は廃止後の検査・監督について意見を求めている最中ですが、
中小企業に対してどう影響を与えるのでしょうか。
貸し倒れ費用を柔軟に計上するよう促すことも求められています。
また、2014年の日本再興戦略改訂に、具体策の一つとして
「地域金融機関等による事業性を評価する融資の促進等」が盛り込まれています。
つまり、国としては、事業性を評価した融資が行われるように
促進する方針がすでに出ています。


◆評価に活用される指標
中小企業の事業を評価する際に活用されるツールとして
ローカルベンチマーク(通称:ロカベン)があります。
これは企業の経営診断を行うことを目的に、
企業の経営者や金融機関、支援機関等が企業の状態を把握し、
双方が同じ目線で対話を行うための道具で、
事業性評価の入口になると期待されるものです。


具体的には、財務情報として
①売上高増加率、②営業利益率、③労働生産性、④EBITDA有利子負債倍率、
⑤営業運転資本回転期間、⑥自己資本比率の数値に着目します。
非財務情報としては①経営者、②関係者、③事業、④内部管理体制について
着目することによって企業の経営状態の変化に早めに気づき、
早期の対話や支援につなげていくものです。


◆金融機関の対応変化に注意
マイナス金利政策が続く中、統廃合等金融機関を取り巻く環境が
大きく変化しています。金融検査マニュアルの廃止をきっかけにして、
お付き合いのある金融機関の対応が大きく変化するかもしれません。


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